Story TAKAHASHI SHUZO-3
好まれるブランドは、自分自身に
ついてではなく、自分が愛するものに
ついて語る。

課長!

 

ニッポンの中間管理職、とりわけ課長の皆様、お元気ですか?今日もお仕事ご苦労さまです。ここ数年、経済環境が大きく変化し、課長のお立場がいろんな意味で節目にあたると知り、筆をとりました。そもそも課長とはトップからの指示に自らのビジョンを交えて下へ戦略を伝えるお役目だと認識しております。ところが昨今、企業のスリム化が進み部下の数が減ることで管理の役割だけではなく実務の仕事に忙殺されているとか。またフラットな組織化や、ITによる情報の共有化で、中間管理職を極力省く人事改革が広がっているとも聞きました。しかし課長の皆様。ニッポンの高度成長期、実質、日本を支えてきたのは課長です。会社の中では下から突き上げられ、上からは責められる厳しいお立場でしょうが、どうか経験を活かし周囲に影響力を及ぼしてほしいと願います。特に若い人たちに対してはノウハウやネットワークを伝授し後世に伝えていくという大役は課長をおいて他にありません。若い人が身近にその背中を見て何か感じとれる存在なのですから。さて、「しろ」造りのすべての過程を統括しているのは高橋酒造製造部のF課長。4代目の杜氏です。仕事の範囲は原料の選別からもろみの管理、蒸留にいたるまですべてにわたり、機器のメンテナンスにも目を光らせています。課長いわく、「古くから受け継がれてきた焼酎づくりは、経験がすべて」。はてさて、F課長の背中を見て高橋酒造の若い人がどう育っていくのか。数百年後の「しろ」が楽しみです。

 

 

Creative Director + Copy Writer:松木圭三
Creative Director + Art Director:副田高行
Designer:伏屋雅美

☆日経広告賞優秀賞