Story KURARAY-6
人は事実の羅列だけでは興味を引かない。
読み手にそんな義務はないからだ。
人を引き込むストーリーを探る。

最後に、蛇口をひねって水を飲んだのはいつだろう?

 

今月は水に流せない話です。○4億年前、陸に上がった生物が最初に直面したストレスは、水の欠乏だったと推測されている。○レオナルド•ダ•ビンチが自ら記した科学に関するノートの中でいちばん多かったのは水に関することだったらしい。○地球上の水は、約97.5%が海水で、淡水は約2.5%。私たちが利用できる川や湖などの水は、地球上のすべての水の約0.01%にすぎない。○今、地球上にはキレイな飲み水を手に入れられない人が約10億人いると言われている。○そして、トイレがない暮らしをしている人々は約20億人以上いるとも言われている。○また、安全でない水や劣悪な衛生状態が原因で亡くなる子どもたちが毎日6000人もいると言う。これは学校の1学級が40人とすると、150クラスに相当する。○20世紀は石油の争奪が原因で戦争が勃発したが、21世紀は水の獲得が引きがねになって戦争が発生する可能性が高いとも言われている。○1杯のお味噌汁を下水に流したら、魚が住める水質にするためには、760リットル(2リットルのペットボトル380本分)の水が必要だと言う。○地球上の水の絶対量は変わらない.しかし水質汚染が進むと使える水の量は確実に減っていく。そして水の代替品はこの世に存在しない。昔から水と関わりの深かった日本では最近いろいろな動きが見られる。例えば…。○ヤシ殻や石炭を原料とする「活性炭」。数年前、浄水場の高度浄化処理施設で採用されたクラレの「活性炭」は、味をそこねるニオイや不純物を除去しミネラル分だけを残すおいしい水を生み出し、水道水のイメージを一新させた。またクラレでは、浄水場の場所や条件によって「活性炭」の性能を変えるという高度な技術で、いろいろな水にきめ細かく対応している。○一見、糸。しかし中空のマカロニ形状で、塩素では太刀打ちできない病原性微生物までも除去できるクラレのミクロフィルター「中空糸膜ろ過システム」。品質が均一で強度があり、さらにコンパクトで設備投資が削減できることから、浄水場の水処理に採用され始めている。○1粒の中にきわめて微細な網目構造をもつ樹脂製の白く小さな球体、クラレ「クラゲール」。内部に10億個ものバクテリアを棲みつかせることで、バクテリアの働きによって汚水を浄化する。すでに各種排水の浄化に使用されており、排水施設に用いることで、産業廃棄物の大幅な削減が期待されている。○最近、東京の水道水が「東京水」と名付けられペットボトルで売り出された。○日本は国民の関心の高まりから、全国の河川にどんな生物が住んでいるのか、河川水辺の「国勢調査」を実施するようになった。○中近東のある大富豪いわく、「日本から持ち帰りたいものは、水道の蛇口だ。ひねればいくらでもキレイな水が出るからだ…」。

 

時代と、関係しています。クラレ

 

 

Creative Director + Copy Writer:松木圭三
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☆日経広告賞部門賞