Story ANA-4

旅に縁のなかった多くの団塊の世代を
日本各地へ、世界の果てへ連れ出す
オリジナルパッケージ
「男たちの旅STAND BY ME」。

社長の焼餅。

 

何を考えておるのだ!!近頃じゃニューフィフティーズと呼ぶらしいが、先ほど、部下のひとりが、休暇届けを出しに来よった。年末年始や盆休みでもないというのに、理由を聞くと、旅に行くと言うのだ。しかも1週間も。なんでもアウトドア仲間といっしょに、アフリカケニアに飛んでサファリ仕様の車に乗り込み、連日ライオンのファミリーを観察するらしい。それは、子供の頃からの夢だったらしく、「社長、中年ケニアになってまいります」なんて洒落よった。確かに、彼らは今までがんばってきた。ベビーブーマーゆえに、競争も厳しかっただろう。今のわが社があるのも、彼らのおかげだと認める。休み返上でよく働いてもらったものだ。それがどうした。突然、旅に出るだと…。(そこへ、また、別の部下がひとり、社長室に現れる)。なんだ、どうした、その書類はなんだ。また、休暇届けじゃないか。エッ、まさか、旅に出るんじゃないだろうなぁ。そうです社長、じゃないだろう。なに?学生時代の友人と古書の町ウェールズ地方で活字中毒になる旅に出るだとぉ。長い間ココロの中であたためてきた計画だというが、君は英語が苦手じゃないか。おい、どーすんだ、そんなとこに行って。だいじょうぶか。おい、おい、ちょっと、待て、待て。(そこへ、またまた、入れ替わるように別の部下が社長室に…、手には1枚の書類を持って…)。それにしても、気のせいか、みんな、いい顔しておった。初めてみたゾ、あんなイキイキとした表情は。

ん?今の私のこの感情はいったいなんなんだ。もしかして、彼らのことを焼いているんじゃないか。イカン、嫉妬だ。…悔しいが間違いない。よし、私もどこかへ旅に出るか。どこだ、そうだ、海だ、ハワイ沖だ、トローリングだ、カジキだ、大物狙いだ、この際、釣り仲間の会長を誘って…。

 

決定しました、
発表します、「男たちの旅」大賞。

 

 

Creative Director + Copy Writer:松木圭三
Creative Director + Art Director:副田高行
Designer:有田紀子

☆日経広告賞 商品広告賞最優秀賞