年賀状が届いた。
お客さまからだった。
コミュニケーターをしている先輩が私のデスクにやってきて弾む声でこう言った。「昨年メールでお問い合わせがあって、お買い物もしていただいたので、『ありがとうございます』ってお礼のハガキをお送りしたのね。普通はそれで終わるじゃない。ところがね、なんとそのお客さま、私宛にね、年賀状をね、書いてくださったのよ!」その年賀状を見せてもらった。達筆な手書きだった。新年のご挨拶と、とても美しい言葉が綴られていた。顔が見えない、声も聞いたことがない先輩のことを想われた時間。その想いをペン先に乗せて、一文字一文字丁寧に書かれた時間。師走の寒い中、その年賀状を手にポストまで足を運ばれた時間。すべての時間を想像すると、私の胸の奥もじーんとなった。先輩はまた別の人を捕まえて年賀状を見せている。それは彼女の宝物になったはずだ。(情報工房デザイナー・籠谷文香)ダイレクトマーケティングの会社、情報工房は2021年に20周年を迎えました。そこで「ハタチの自画像シリーズ広告」として、情報工房の社員自らが毎月この誌面で、社内のエピソードや社員の胸の内をリレー形式で語っています。来年につづく。
ハタチの全力、情報工房20年。
Creative Director:松木圭三
Copy Writer:籠谷文香
Art Director + Designer:西島伸一・籠谷文香